【文化庁委託事業】近現代建造物継承プロジェクトマネージャー(PM) 育成プログラム 募集
この度、NPO法人福岡ビルストック研究会は、文化庁公募事業「令和8年度近現代建造物等の継承促進に資する活動支援体制モデル構築に向けた調査事業」に採択されました。つきましては、以下の通り講座を開催いたします。皆様の応募をお待ちしております。
「令和8年度近現代建造物等の継承促進に資する活動支援体制モデル構築に向けた調査事業」について
詳しくはhttps://www.bunka.go.jp/shinsei_boshu/kobo/94397501.html
■ プログラム名称
近現代建造物継承プロジェクトマネージャー(PM)育成プログラム
(副題:文化的価値を経営・活用・地域へ実装する伴走型人材の育成)
■ 趣旨・目的
現在、全国で急速に進む都市部の再開発。それに伴い、戦後の都市居住と人々の暮らしを伝えてきた築50年前後の民間RC造賃貸集合住宅(ビルストック)が、次々と解体・建替えの危機に直面しています。再開発の先進地である福岡市の博多・天神地区はもちろん、この動きは全国の地方都市においても顕在化しつつあります。いま必要なのは、これらの建物を単なる老朽ストックとしてではなく、地域の貴重な文化的資産として正しく評価し、使い継ぐ仕組みです。
本プログラムは、文化的価値をもつ高経年賃貸集合住宅を「救う」のではなく、「文化的価値を発見し、経営・活用・地域へ実装することで、使いながら健全に継承する」ための伴走型人材(プロジェクトマネージャー=PM)を育成する実践型研修です。国内初のRC造民間賃貸集合住宅の国登録有形文化財「冷泉荘」や、公団民賃制度の歴史を継承する「新高砂マンション」をリアルな教材・フィールドとし、価値調査から活用企画、経営、資金・チームの組み立てまでを体系的に学びます。
■ 募集枠・対象者・受講資格
① 正受講生枠
募集人数:5名程度(選考あり)
不動産オーナー、不動産実務者、建築士・プロデューサー、まちづくり実践者、行政・地域金融機関担当者等で、以下の条件を満たす方。
- 全8回の講義・フィールドワーク・ワークショップおよび最終発表に積極的に参加できること。
- 第1・2回の対象物件見学、および第8回の最終発表・シンポジウムに原則として現地参加できること。
- 実際の建物を対象とした「文化的価値実装計画」作成に熱意を持って取り組めること。
② 聴講生枠
受講資格・人数制限は特になし。
■ 受講料
- 正受講生:22,000円(税込)
- 聴講生:11,000円(税込)
※現地への交通費・通信費・食事代等は自己負担となります。
■ 研修期間
2026年11月 ~ 2027年2月(全8回・各回約2~3時間)
■ 研修会場
冷泉荘(福岡市博多区上川端町9-35)、新高砂マンション(福岡市中央区清川2-4-29)、天神パークビル(福岡市中央区大名2丁目8-18)およびオンライン併用
■ 修了要件・特典
正受講生は、全8回の出席および最終アクションプランの提出・発表をもって修了と認定。「近現代建造物継承PM育成プログラム修了証」を授与します。
修了後は、次年度以降の各種カレッジへの参画機会を提供します。
■ 主催・事業主体
NPO法人福岡ビルストック研究会(事業代表:理事長 吉原勝己)
■ お問い合わせ
E-mail:pr@tenjinpark.com
(近現代建造物継承プロジェクトマネージャー育成プログラム事務局)
【受講に関する補足事項】
- 受講は可能な限りリアル参加を推奨しますが、録画聴講も可とします。
- 第7回は講師より助言・講評が受けられます。可能な限り現地にて参加ください。
- 講義は1日に2講ずつ実施します。(10:30~17:00)
【エントリー方法】
リンク先のPeatixページよりエントリーください。
- ◎正受講生:エントリーは締め切りました
- ◎聴講生:※ただいま準備中です
■ 講師陣
吉原 勝己 氏
吉原住宅(有) / (株)スペースRデザイン / NPO法人福岡ビルストック研究会 代表
2003年に福岡市で初といわれる賃貸リノベーションを手掛ける。古くなるほど価値が高まる「ビンテージビル」の概念を確立し、現在までで福岡市を中心に300室以上の築古ビルの再生に関わる。2024年には自らが経営する「冷泉荘」が国登録有形文化財に登録される。2025年より、文化庁の建築文化フェロー着任。
橋田 竜兵 氏
岡山大学学術研究院環境生命自然科学学域 講師
1987年生まれ。2017年九州大学大学院人間環境学府都市共生デザイン専攻博士後期課程修了。博士(工学)。新潟大学助教などを経て,2023年より岡山大学学術研究院環境生命自然科学学域講師。専門は建築計画・ハウジング。
上田 耕太郎 氏
(株)フジ開発 社長
1982年熊本県生まれ、合志市出身。銀行、ディベロッパー勤務を経て、2010年に熊本へ戻り家業である(株)フジ開発に入社。翌年、同社社長。現在、まちづくり会社のアドバイザーや、(一社)有明沿岸市民アライアンスの理事などを兼務。
井上 美恵子 氏
合同会社M-Inon 代表 / 松葉ビレッジ オーナー
福岡県出身。電力会社に勤務後、結婚を機に退職。久留米市で家業を引き継ぎ、2012年に合同会社M-Inonを設立。建物の再生と入居者や地域の人々とのつながりを大切にした場づくりを実践。地域に価値を残す不動産経営に取り組んでいる。宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、CPM(米国不動産経営管理士)取得。
岩永 真一 氏
福岡テンジン大学 学長
1981年福岡市生まれ。福岡テンジン大学学長やWe Love 天神協議会事務局などを務める共創ファシリテーター・複業家。企業や行政、教育機関のプロジェクトに伴走し、組織開発、人材育成研修、まちづくり等の場づくりを推進している。
新野 絵梨奈 氏
吉原住宅(有) / (株)スペースRデザイン 広報・学術
1988年山口県生まれ。2013年立命館大学大学院創造理工学専攻応用化学修了。ハウスメーカーでの生産管理や営業、設備メーカーを経て2018年入社。まち・建物・人の心地良い関係づくりを目指し、広報・イベント企画や編集、WEB制作等をおこなう。
箱田 あき 氏
吉原住宅(有) / (株)スペースRデザイン 広報・学術
1989年福岡生まれ。2014年九州大学大学院人間環境学府都市共生デザイン先行修士課程修了。2014年入社。広報・学術部門を立ち上げ、ビンテージビル文化の発信をおこなう。現在広島県福山市にてリモート勤務実施中。
■ カリキュラム
【第1回・第2回】 2026年11月23日(月・祝)
第1回:「近現代建造物当継承PMという新しい職能」
講師:吉原 勝己 氏
<内容> 再開発とビルストック喪失の構造、保存と経営を対立させない伴走型PMの役割、主体性誘発理論。
<成果物> 対象建物の課題仮説
第2回:「建物の履歴を調べる技術」
講師:橋田 竜兵 氏
<内容> 一次・二次資料の調査手法、公団民賃制度と新高砂マンション、関係者へのオーラルヒストリー調査。
<成果物> 調査計画・建物年表
【第3回・第4回】 2026年12月6日(日)
第3回:「冷泉荘から学ぶ文化財化の実際」
講師:箱田 あき 氏
<内容> 築100年経営とは、国登録有形文化財へのプロセスの実際、使いながら守るアクティブリユース。※冷泉荘現地研修
<成果物> 冷泉荘価値発見シート
第4回:「文化的価値を評価し、言語化する」
講師:岩永 真一 氏
<内容> 建築的・制度史的・生活文化的・経営史的価値の整理、専門言語の翻訳、価値ステートメント策定。
<成果物> 新高砂マンション価値ステートメント
【第5回・第6回】 2026年12月19日(土)
第5回:「文化的価値を経営に実装する」
講師:井上 美恵子 氏
<内容> 経年優価の設計、リノベーションと賃料・稼働率、修繕費を投資に変える思考・KPI設定。
<成果物> 文化価値×経営シート
第6回:「共感を生む活用と発信」
講師:新野 絵梨奈 氏
<内容> 共感不動産とブランディング、見学会・内覧会の企画設計、住戸リノベーション公開と生活者保護。
<成果物> 見学会・広報発信企画書
【第7回】 2027年1月10日(日)
第7回:「チームと資金の組み立て&各自の計画書作成」および講師による助言指導
講師:上田 耕太郎 氏
<内容> 専門家・行政・金融・事業者の連携体制設計、長期修繕と各種資金調達、合意形成とリスク管理。
<成果物> ステークホルダーマップ・資金計画
【第8回】 2027年2月7日(日)
第8回:文化的価値実装計画の発表およびシンポジウム
登壇:清永 洋平 氏(文化庁建造物課伝統的建造物群部門建築文化PT 文化財調査官)、橋田 竜兵 氏
<内容> 各自対象物件における文化的価値実装計画の最終発表、専門家による講評と評価。「近現代建造物の文化的価値と継承」をテーマとしたシンポジウム(※詳細後日)
<成果物> 各自対象物件の文化的価値実装計画
※内容・成果物は予定のものです。場合により、変更することがございます。あらかじめ、ご了承ください。



