法人概要
1. 名称  NPO法人 福岡ビルストック研究会

2. 法人成立年月日 平成18年12月19日

3. 事業内容
(1) 特定非営利活動に係る事業

  1. ストックに関する情報の共有化・提供及び相談事業
  2. ストックに関する調査・研究事業
  3. ストックに関する機関・団体との連絡・協調及び交流促進を図る事業
  4. ストックに関する建築的・管理的の技術の検討事業
  5. ストックに関する普及・啓発及び広報事業
  6. ストックに関するセミナー・講演会等の開催事業
  7. ストックに関する出版及び物品の販売事業
  8. ストック活用建築の情報提供場の運営事業
  9. その他、第3条の目的を達成するために必要な事業
  10. 上記1~9が「環境」、「文化」、「まちづくり」に及ぼす効果の検証事業

(2) その他の事業

  1. 飲食物・物品の販売事業

4. 事務所所在地
   
本部事務局
福岡市中央区大名2丁目8-18 天神パークビル
吉原住宅有限会社内

博多事務局
福岡市博多区上川端町9-35 冷泉荘A-12

5. 役員
        
理事長 吉原 勝己 (ビル経営管理)
副理事長 信濃 康博 (一級建築士)
副理事長 小柳 光平 (不動産管理士)
監事 寺岡 征紀 (教育関係)

6. 会員

・建築家 ・建築士 ・建築技術 ・都市デザイン
・大名のまちづくり ・看板とまちづくり
・情報とまちづくり ・情報企画 ・新聞 ・IT
・再生ディレクター ・リスクマネジメント
・ファシリティーマネジメント ・大手ビル管理
・設計デザイン ・教育者 ・行政書士 ・医療
・アーティスト ・翻訳家 ・ 他

■ 設立の趣意

現在の福岡のビル(事業用・居住用を含む)事情は、大量の新築ビルが供給される一方で、老朽化したビル(「ストック」)が飛躍的に蓄積され続けているにもかかわらず、「ストック」の活用が積極的になされているとは言えません。そのために、安易に建替えられたビルは福岡のまち並みと人の繋がりを分裂させ、一方で見放されたビル群はまちのスラム化をもたらす危惧さえ感じさせます。

しかし、ヨーロッパでは100年以上の建物が今でも風格を持って使われ、住まう人たちもプライドを持ちながら暮らしています。なぜ福岡でその文化が培われないのかと誰しも思うところではないでしょうか。

この原因は、ストック活用への「情報・意識・文化」の欠如が根底にあると考えられます。しかし、それを解決するための、「情報交換の場」、「意識改革の機会」、そして「文化として捉えるための教育」が進んでいないのが実情です。人口減少による建物の絶対的利用者の減少に直面した今、ストック活用の意義は、「環境・経済・文化」の面から積極的になされるべきであります。

私たちはストック活用のための問題点を抽出し議論のうえで理論を構築し、実践していくことを目的とし、

  1. ストック活用情報の共有化
  2. ストック活用のための建築的ハード面・管理的ソフト両面の技術の検
  3. 安易に建て替えを望む風潮に対するストック活用の啓発
  4. ストック文化の担い手を育成するための教育
  5. これらが、「福岡の環境へ与える効果」、「福岡の経済に与える効果」、「福岡の文化(まちづくり)へ与える効果」の検証をおこなってゆきます。

それによって、これまで議論もなく続けられてきた建物のスクラップアンドビルドの問題に一般社会が気付くことで、優良なストックを使い続けることができ、使い続けたくなる建物のあり方を創出するためのきっかけづくりを模索したいと考えております。

本組織がNPO法人であるべき理由は、一般的に不動産や建築に関わる団体は一元的に不動産・建築・設計・施工の分野が主導となり結果的に営利目的で組織されることが多いため、当事者たる建物所有者・建物管理者抜きとなるために、社会への影響が弱いのではないかと思われます。しかし、本組織の特徴はストック活用のための当事者たる建物所有者・建物管理者が主体として、建築設計技術者・建物長期維持管理技術者・財務専門家・法律家・教育者らの専門家が多元的に研究活動をおこない統合的な将来像を示すことによって、はじめてストック活用が社会的に影響を与え出すものと考えております。そのために、このような活動を行うにあたって、公正かつ透明性の高い運営をおこない、社会的信用を得て幅広く活動していくうえで、法人化は必須であると考えられます。しかも、この会はすべての会員がボランティアとして参加し、事業目的も営利を目的とはしないため会社法人の形式は適切ではないと判断し、NPO法人の設立が望ましいと考えました。

この流れが、一般市民の福岡の街並みに対する意識を高め、建物の文化を考えるきっかけになる事を願うところであり、皆様の幅広いご参加とご支援をお願い致します。


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