審査結果発表後 法政大学大学院 関根・新倉・増田『DOMADOMA MIDDLE SPACE 』学生リノベーション設計コンペティション 賃貸住宅フェア2008in福岡

日本には四季があります。それぞれの季節に適した住まい方があり、日本の風土の誇れる点でもあります。しかし、日本の現在の住宅は、高気密高断熱によって内に閉じています。その空間を空調機器によって快適な空間にしているのが現状です。
そこで彼らは縁側と土間の機能を併せ持つ半内部・半外部空間を置くことを提案。住んでいる人専用の外部を作ることで、外に開きやすい空間を創りだす工夫をしています。日常生活を外部へと誘導し、様々な動作が混在する活気ある空間を、集合住宅に作り出そうと考えました。また内部のような外部、外部のような内部という、中間領域を入れることで風の通り道が出来、空調機器の使用を制限するというエコが生まれます。また同じ空間が引き戸の位置を変えることで、様々な用途で使用できるようになるといった、空間的なエコをこの住宅に取り入れることが出来るのがこの『DOMA DOMA MIDDLE SPACE』なのです。

受賞内容
NPO法人福岡ビルストック研究会 研究員『北嵜賞』
講評
(北嵜氏)施工者側の立場で是非工事してみたい、というのが審査基準です。ただ、このプランにも色々これも障害、問題がありまして、その辺をこれから(架空の話しですが)色々話し合いをしながら、いいプランを作っていきたいなと思っています。またプランに関しても左側のフリースペースをうまく使い、右側の住居スペースをすごく綺麗にレイアウト、まとめているところが素晴らしいな、と思いました。最後に、模型の中の照明が演出されてあって、これも評価の対象となりました。


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